賃貸の条件を予め設定

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賃貸の条件を予め設定ブログ:15/07/05


わしがまだ小学校二年生の時、
普段無口な親父が珍しく
わしを花火大会に連れて行ってくれました。

それまで、
親父と二人だけで出掛けた事はなかったと思います。

たち並ぶ夜店にわしの視線は奪われっぱなし…

もし一緒にいたのが親父でなかったら
「あれがほしいこれがほしい」と、
店の前で地団駄を踏んでいたはずです。

でも親父の前ではなぜか
それが出来ませんでした。

しかし、グッと堪えていたわしの足を
ピタリと引き止める物に出会ってしまったのです。

それは、
赤や青 黄色に緑…と着色されたヒヨコでした。

目を輝かせ一心不乱に見つめていた
わしの心の声が聞こえたかのように、
親父はニッコリ笑って言いました。
「何色が良い?」
わしは緑のヒヨコを買ってもらいました。

わしは一生懸命ヒヨコの世話をしました。
ヒヨコは大きくなるにつれて色はなくなり、
普通の鶏になりました。

それでも飽きることなく
わしは世話を続けました。

そしてあるあさ、
わしが鶏小屋に行ってみると、
小屋の隅に真っ白な卵がありました。
嬉しくなったわしは卵を手にみんなに見せて回りました。

「お前が頑張って世話をしたから産んだんよ」
そう言って、祖母が卵かけごはんを作ってくれました。

それまで食べていた卵かけごはんに比べると、
甘味があって、最高に美味しく感じたのを覚えてます!

数年後、
祖母が亡くなって10日ほどが過ぎた夕飯のときでした。

卵をたった一つしか産まないまま、
近所の養鶏所に引き取られて行った…
あの緑のヒヨコの話しになりました。

親父は言いました。
「夜店に売ってるヒヨコは全部オスだから卵を生むはずがない」
わしは驚きました!

あの日の卵は
一生懸命に鶏の世話をし続けたわしを悲しませまいと、
祖母がこっそり置いてくれたものだったのです。

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